「バーチャルオフィスで古物商許可が取れる」を信じてはダメ!
バーチャルオフィスは古物商の営業所としての用件を満たしていません。 古物商の営業所はきちんと壁に区切られた一部屋である必要があります。これはパーティションなどではなく、きちんと構造上の壁が必要です。 バーチャルオフィスは壁どころか、そもそも部屋も場所もありません。そのため、古物商の営業所には不適格です。
バーチャルオフィスでは古物商の許可は取れません。もしも盗品を買い取った場合、営業所としての実態がないバーチャルオフィスでその足跡を追うのはとても困難です。 2018年に導入された「簡易取消制度」により、古物商の所在が不明な場合すぐに許可を取り消せるようになりました。そこからも古物商の住所を隠してしまうバーチャルオフィスが歓迎されていないのがわかります。 中にはネット上で「バーチャルオフィスで古物商の許可が取れた」と言ってノウハウを公開・販売しているブログやサイトも存在するようです。しかし、それらは十中八九嘘か法的にグレーなことをしているかのどちらかです。それらを信じずに古物商の許可は正攻法で取得しましょう。
古物商の営業所に必要なものは?バーチャルオフィスがだめな理由
古物商の許可をバーチャルオフィスで取ることは不可能です。古物商の営業所は独立した占有スペースが必要です。バーチャルオフィスにはそのようなスペースはありません。 そもそも古物商の営業所には実態が必要です。バーチャルオフィスに実態はなく、住所を貸すのみです。 このようにバーチャルオフィスと古物商の相性はよくありません。
古物商の許可を取るには営業所が必要です。バーチャルオフィスを使えばコストを削減できると考えてしまいますが、バーチャルオフィスは古物商の営業所として認めてもらえません。 近年ではインターネットが普及し、ネット販売が中心の古物商も増えてきていますが、こういったところもバーチャルオフィスなどは使っておらず、どこかに小さくても実店舗を持っているケースがほとんどです。 また例外的にメルカリやヤフオクで自分が使っていたものを出品する場合は古物商許可はいりませんが、これらはそもそも職業ではないからいらないだけです。 古物商許可を取るのにコストを抑えたい場合は、バーチャルオフィスではなく安いレンタルガレージや貸事務所を借りるのが良いでしょう。